こちらもいつかは必ず行ってやろうと思っておりました企画であります。
私がやばいと思った女優とそれに付随する作品を深く解説して行けたらいいなと思います。
女優名鑑 vol.1 「吉高由里子」のオススメの作品
O型の東京都出身でジメサギさんと同じ学校の出身であることで有名な彼女ですが、 映画デビュー作が紀子の食卓 と言う 園子温監督の作品でデビューしました。
もちろん紀子の食卓も見てみましたが、かなりシリアスで暗い作品ですので持ってかれる可能性がございます。
興味深い内容でしたがそこまで印象には残らなかったです。
この作品よりもその次の映画、蛇にピアスで知られた方も多いんじゃないでしょうか。
吉高由里子の作品
蛇にピアス
本当にいろんな意味で体を張った素晴らしい代表作なんじゃないでしょうか。
金原ひとみさんが手掛けた原作の小説も読み込むぐらい非常に面白い作品でした。
スプリットタンに憧れている主人公の役柄に吉高由里子のぶっ飛んだ人間性が綺麗にはまったような。まさにカチッとはまる感覚でした。
蜷川幸雄監督の取り方が良かったのかもしれません。
吉高由里子がオーディションの時に全裸になったのは非常に有名な話ですね。
それぐらい魂を乗せた作品だったんだと思っています。
婚前特急
次にオススメしたいのが婚前特急です。
この作品は蛇にピアスよりもだいぶとっつきやすいです。
24歳の OL の恋愛コメディですので、軽い気持ちで鑑賞できます。
5股ぐらいかけていた恋愛奔放ビッチの吉高由里子が親友が結婚したのをきっかけに急に自分も結婚したいと思い、それぞれ付き合っている彼氏のメリットやデメリットを正確に検証しながら結婚に一番ふさわしい相手を選ぶと言うわけのわからないストーリーになっております。
親友役の女優の杏や恋人役の加瀬亮など非常に良い塩梅の脇役たちが揃っております。
めちゃめちゃ深くて考えさせられるような映画ではないですが、ドラマを見るような感覚で見れるのでおすすめです。

一応上映してきた作品順に紹介しておりますが、もちろん「カイジ」と「僕等がいた」も拝見しましたが、ちょっとベタすぎるのであえて外しておきます。
横道世之介
次に横道世之介を是非とも見ていただきたいです。
原作を書いたのが吉田修一さんでなんとあの名作悪人や怒りなども手がけた鬼才であります。それは道理でヤバいわけですよ。
横道世之介の映画では吉高由里子自体は別に主演でも何でもないんですが、かなり重要なヒロインとして映画に登場しています。

まずこの横道世之介という映画自体が長崎から上京してきた大学生の世之介というクソガキがバブル期の東京を舞台に織りなす青春群像作品でございます。
吉高由里子が演じる金持ちの社長令嬢、与謝野祥子とこのクソガキが出会いプールに誘ったり実家に押しかけたりして最終的に付き合うようになってしまいます。
社長令嬢というだけあって世間からずれにずれてるこの役柄を吉高由里子は見事に演じ切っております。世之介とは同い年なのにずっと丁寧をで喋っていたりとかなりぶっ飛んだ役柄ですが見事にはまっておりました。
2008年に公開された蛇にピアス以来の5年ぶりとなる主人公役の高良健吾と 息の合ったコンビネーションを見せ付けられる度胸が張り裂けそうです。
夏が舞台となっていますので特にものすごい展開があるわけではないのですが、見ていて心地よく心をほんわかと暖めてくれるような作品となっております。
私の曲中にも何曲かサンプリングで忍ばせているフレーズもございます。
是非とも探してみてください。
転々
次にこれも脇役での出演なんですが、転々という映画も最高です。
オダギリジョーと三浦友和、小泉今日子などが出演している借金取りと一緒にただ散歩するという訳の分からない設定の映画なんですが。この時の吉高由里子も 普段より短い出演時間でありますが作品に大きな爪痕を残しています。この作品は蛇にピアスよりもちょっと前に作られている作品だと思うんですけれどももうその頃から頭角を現してしまっているような感じです。
映画自体もコメディタッチでおもしろおかしく進んでいくんですが最後はガッツリハートフルな感じに持って行ってくれます。セカチューでも思いましたけど三浦友和を最高ですね!
非常に精密な演技をしてくれる数少ない俳優だと思います。
ユリゴコロ
映画作品では最後にユリゴコロですね。
ジャケからもう怖い!
めっちゃ怖いです。人間的な恐ろしさです。
この映画は吉高由里子史上最もシリアスですので、かなり見る人を限定すると思います 。
めちゃめちゃDOPEな作品なのに正直あまり評判にならなかったのが非常に不思議です。

一応過去に犯してしまった犯罪がテーマですので、イクスピアリのデートで一緒に見ようとはならないような作品になっております。
撮っている監督は熊澤尚人 先生です。
代表作はと言うとニライカナイからの手紙、虹の女神、おと・な・り などを手掛けている鬼才中の鬼才です。
今あげた映画は全て私も拝見していまして、どれもベスト200位はランクインしてくるような邦画界のクラシックです。
あんなにほんわかとした綺麗な映画を撮るような監督がこんなサイコパスキラーサスペンスみたいな映画を撮るなんて本当に驚きました。
もちろん恐怖だけではなくて、非常に考えさせるようなシリアスな場面もいくつもあります。吉高由里子のセリフも素晴らしいので曲中に何個もサンプリングしている部分もあります。
松坂桃李や松山ケンイチなどの俳優達との息の合った掛け合い胸が張り裂ける思いです。
サスペンスやミステリー、振り切った作品が見たい方は是非お勧めですね。
最後に 映画ではないですかドラマで最もおすすめな作品を一つだけ紹介して終わりたいと思います。
美丘 君がいた日々
太陽と海の教室やガリレオ、東京タラレバ娘。など吉高由里子はドラマでも数々の代表作がございますが、一番は何と言っても「美しい丘と書いて美丘 a.k.a 君がいた日々」 これを見ないと始まらないと思います。
原作は鬼才 石田衣良 大先生でございます。原作の小説もめちゃめちゃ良かったです。
難病になってしまった美丘役の吉高由里子が大学生活を舞台にハチャメチャにやらかす恋愛群像です!
こういった余命何ヶ月みたいな作品は基本的に悲しい感じで物語が進んでいくのがセオリーですが、美丘はその天真爛漫な性格で既成概念をハチャメチャにぶっ壊して行きます。
蛇にピアスぐらいの作品ですのでまだ演技に甘さは残るかもしれませんが、ベテラン女優の俺たちのヤマトいや、俺たちの真矢みき 大先生がしっかりとフォローしてくれています。
余命宣告のパンチラインを正面から食らっても全開で人生を走り抜けていく美丘の姿に衝撃を受けることでしょう!
もう生きるのが嫌になったそこのお前にお勧めです!
女優名鑑の第1回目からあまりにも熱が入ってしまったので今日はこの辺でお開きにしたいと思います。
吉高由里子の持ち味はO型特有の素の性格のぶっ飛び具合であり、その飛び具合が役柄によってドンピシャにハマることがある。というのが最大の武器だと思います!
演技自体も非常に自然で、役に入り込みすぎてしまうことからもう演技をやりたくないと思ったことも何度もあったらしいです。
その危うい不安定さも彼女の魅力といってもいいんじゃないでしょうか。
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